入れ歯を極めることで得たこと
入れ歯の道から得られるものとは

患者様にとって最適の噛み合わせを決める「咬合採得」は、入れ歯を製作していく過程で非常に重要な手順です。入れ歯を必要とする患者様は、歯がほとんど(あるいは全部)失われているだけに最適な噛み合わせがわかりません。その噛み合わせを歯科医師が決めることが入れ歯の製作にとって「キモ」となります。
噛み合わせは、その他の人工歯の並べ方や歯列との関係なども考慮して決定します。これは歯科医師のみが決定できるものであり、歯科医師として向上させるべき能力です。向上のためには歯科医師が入れ歯作りに真剣に取り組み、常に研鑽を積むことが重要なのです。
歯科治療の根本は「正しい噛み合わせ」
「目、肩、腰が痛い人には、○○ドリンク――」
テレビではそんなCMが朝から晩まで流れています。しかし私から見れば、その症状のほとんどが「噛み合わせ」の異常からきていることは明白なのです。現に当院では、ほとんど毎日のように「目、肩、腰の痛み」で悩んで治療にこられる患者様が増加しています。そして実際、正しい噛み合わせを実現すればその症状のほとんどはなくなります。それは、私の長年かつ多数の経験から自信をもって言えるのです。
これこそ正に、入れ歯作りに励み、正しい「噛み合わせ」を再現する技術を身に付けたからこそ可能になった治療なのです。咬合異常から発生する不定愁訴の治療は、入れ歯作りの知識と技術、そして経験があるからこそ可能になります。
顎関節症治療につながる入れ歯の技術

顎関節症(咬合異常症候群)とは

顎関節に異常をきたす「顎関節症」。しかしこの症状は本来、顎関節ではなく噛み合わせの異常から由来するものです。したがって顎関節症とは即ち「咬合異常症候群」だと言えます。この場合ほとんどの患者さんが不定愁訴(いびき・無呼吸症候群・肩こり・首のこり・頭痛・片頭痛・目の疲れ・腰痛など)の症状を起こしているのです。
世間では薬や栄養ドリンクによって不定愁訴を解決しようとしていますが、実際は噛み合わせの問題であり、ドリンクで治るものではありません。その患者様にとって最適の噛み合わせを付与することで治療するべきものなのです。逆に言えば、正しい噛み合わせを得る以外に根本的な治療法がないとも言えます。
正しい噛み合わせを実現するために
患者様にとって正しい噛み合わせを実現する技術は、入れ歯の勉強以外で身に付くものではありません。入れ歯治療ができない、または入れ歯が苦手な歯科医師には、顎関節症の治療はできないと言えるのです。
私は、入れ歯の道に精通することによって顎関節症(咬合異常症候群)の治療技術が身に付いたものと確信しております。