入れ歯名人の父
入れ歯名人の父の紹介
私の父は大正3年生まれ、現在満94歳で健在です。
父の耳はやや不自由ですが、その他は極めて健康です。そして、入れ歯の治療に対して臨床医としての旺盛な意欲を持っている現役の歯科医師でもあります。
父は若い頃から一生懸命勉強し入れ歯に関する知識をどん欲に身に付け、「より良い入れ歯」を作ること一筋に励んでおりました。私は、そんな父に物心付いた頃よりこのように言い聞かされて育ってきたのです。

その言葉を胸に抱いて今日まで、65年が経過しております。現在の私の入れ歯にかける思いは、父のこの言葉が基になっているのです。
肉はカネ吉、入れ歯は松橋
父の入れ歯に対する姿勢は町の人々や患者様たちにも知られており、いつの間にか「肉はカネ吉、入れ歯は松橋」という言葉が生まれておりました。これは、「近江牛の本場では『カネ吉』という商店の肉が最高、それと同様に、入れ歯は『松橋(私の父)』の作ったものが最高」という意味です。
歯科医として、そして特に入れ歯職人として65年間ただ一筋に励んできた姿勢は、非常に高く評価されるものだと思っています。私は開業以来、入れ歯作りにおいて「父に追いつき、追い越す」ということが「入れ歯名人」、そして「名医」への道と堅く信じております。そう信じて脇目もふらずに励んで来られたことは、実に入れ歯作りにとって重要かつ幸せなことであったと強く実感している次第です。