受け継がれた入れ歯名人術

入れ歯名人が歩んできた道

私が歯科医院を開業した二十数年前の話になります。その頃「入れ歯の名人」と称えられるような先生方がいらっしゃいました。当時の私は、なんとかそういう先生の域に達したいものと熱心に入れ歯作りの講習会や勉強会に参加していたのです。高名な先生方の中において、東京銀座で開業されていた河辺先生(すでにその頃80才を越えておられた)は、「入れ歯の神様」と謳われる存在でした。

 

受け継いだ入れ歯術

受け継がれる入れ歯術河辺先生の講座を受けた記憶は、今でも私の胸に熱く熱く刻まれております。そして今もなお、河辺先生のような人格、見識、技術、ともに優れた歯科医師になりたいものと強く願って研鑽に励んでおります。

また、東京医科歯科大学の藍教授の勉強会のおかげで部分入れ歯の技術が飛躍的に向上したこと、今も深く感謝しております。東京歯科大学の長尾教授には、入れ歯でもより難しい下顎に対する良い入れ歯の作り方を習いました。大阪歯科大学の西浦教授には、講習会において私の入れ歯の印象の採り方を褒めていただいたことが、今でも鮮明に思い出されます。

十数年間にわたる入れ歯の勉強は、私を歯科医師として成長させてくれました。現在の私の入れ歯術には、このとき学んだことが充分に活かされているのです。